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七回、盗塁を試み、二塁に滑り込んだ際に負傷したドジャースの大谷=時事
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 大リーグは26日(日本時間27日)、ワールドシリーズの第2戦がロサンゼルスであり、ナショナル・リーグ覇者のドジャースが、アメリカン・リーグ王者のヤンキースを4―2で下し、2連勝とした。

  • 書けなかった2人だけの会話 友達だから大谷翔平を「売りたくない」

 ドジャースの山本由伸が先発でシリーズ初登板を果たし、七回途中を1安打1失点に抑える快投。2007年の松坂大輔(レッドソックス)以来となる日本選手2人目のシリーズ勝ち投手になった。大谷は「1番・指名打者」で出場し、3打数無安打。七回に四球で出塁し、二盗を試みた際に左肩を負傷した。

 ドジャースは二回にエドマン、三回にはT・ヘルナンデス、フリーマンの本塁打が飛び出し、主導権を握った。

 第3戦はヤンキースの本拠ニューヨークに舞台を移して28日に行われる。

大谷が「左肩亜脱臼」 監督会見は異様な7分間

 試合終了からわずか2分後。大谷翔平は歓喜の輪には加わらず、ドジャースタジアムを後にした。トレーナーら4人に付き添われ、私服の白シャツ姿だった。

 盛り上がっていた本拠のファンが、一瞬で静まりかえった。

 3点リードの七回2死一塁だ。一塁走者の大谷が盗塁死した。タッチアウトとなった後、苦悶(くもん)の表情でその場で仰向けになり、立ち上がろうとしなかった。足から滑り込んだ際、伸ばしていた左手を地面につき、左肩を痛めたようだ。慌てて駆け寄ったトレーナーらとの「肩、肩」「外れた?」「多分」というやりとりがテレビ中継に拾われた。

 チームは序盤のリードを守り切って連勝発進した。にもかかわらず、試合後の会見では、大谷のけがに関する質問が相次いだ。ロバーツ監督は「左肩の亜脱臼だ」「筋力は問題なく、可動域も良好なので前向きに考えている」「今夜か明日にMRI検査をする」と説明した。第3戦以降の出場の見通しについては言及しなかった。

 大谷は、走者の判断で自由に走っていい「グリーンライト」で二盗を仕掛けた。「彼は抜け目ないランナーで、2死から二塁を狙うプレーは正しい」「野球の中で起きたことだ」

 28日の3戦目以降会場が敵地ニューヨークへ移る。移動日を挟み、シリーズの流れが変わらないとも限らない。「背番号17」の存在がドジャースの命運を握っている。現地の記者たちに、そう認められているからこその、異様な7分間の監督会見だった。(ロサンゼルス=安藤仙一朗)

■許した安打はソロ1本…

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